用語解説(Glossary)

※本稿では、これまで書評で取り上げた詩集に登場する用語——とくに詩作のうちで印象深いにもかかわらず、あまり一般には知られていないと思われる用語について紹介してゆきます(編集部)

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香箱座り(こうばこずわり)
Catloaf, or a cat sitting pose resembling a rectangular incense box
猫が四角い「香箱」のような形で座っている様子を指す。香箱とは長方形の箱で、香料を入れる容器のこと。

「猫と歩道橋」に登場(詩集『三日月をけずる』所収)



栞(しおり)
Bookmark, or leaflet
一般的には本の間に挟み目印とするものだが、詩集の場合の「栞」とは、その詩集についてひとりまたは複数の詩人による解説を含んだ小冊子であることが多い。古本の場合は紛失していることも多く、コレクターは栞の有無も購入前に確認するという。

詩集一般



撓む(たわむ)
Bend
まがること。弓状にまがること。

「かしゃり」に登場(詩集『そして彼女はいった――風が邪魔した。』所収)



白皙(はくせき)
Fair-skinned
肌の色が白いこと。とくに顔が白いこと。皙面ともいう。

「銘度利加」に登場(詩集『銘度利加』所収)



花筏(はないかだ)
Floral raft
花が散って水面に浮かび筏状に流れる様子を指す。

「老人」に登場(詩集『リフレイン』所収)



抽斗(ひきだし)
Drawer
「引き出し」とも書く。机などの家具の四角い構造物で、中に物をしまっておけるもの。

「黒い舟」に登場(詩集『パリンプセスト』所収)



紊乱(ぶんらん)
Disorganized, state of disorganization, or untidiness
「びんらん」とも読む。秩序だったものが乱れること。

「晩鐘」に登場(詩集『石の記憶』所収)



目褄(めつま)
Corner of the eye
「めづま」とも読む。目の端を意味し、「目褄に掛かる」で人に見られること。

「戻り喩に極み事」に登場(詩集『羊水の中のコスモロジー』所収)


最終更新日:2019年4月15日